休職するときに会社にお金を振り込む必要があった理由と、メンヘラのその後の生活。
休職に入るときに会社にお金を振り込む必要がありました。
え?って思われる方もいるかもしれません。僕も当時は「え?」って思いましたが、数年経ってやっと会社側にもちゃんと理由があったんだな~って知ったので、その理由の説明と、その後のメンヘラの金銭事情について書いていきます。
会社からお金振り込んでと言われた理由は”前払い”されていたから
結論から言うと振り込めと言われたお金は、会社から前払いされていたお金でした。
なので、「会社にお金を払う」のではなく「貰いすぎていたお金を返す」ことになります。完全後払いの会社はこれ(休職するときにお金を返すこと)が起こらない可能性もありますので、結果、会社によるという話になってしまうのですが、急に振り込めと言われるよりそういう心づもりでいたほうがメンタル的に良いですのでぜひ覚えておいてください。
①通勤交通費
通勤交通費代を会社からあらかじめ支給されていた場合、働けなくなった日分の定期券代を返納しなければなりません。休職者の通勤交通費は0円です。会社に来ないということなので・・・。
これ、交通費が高い人ほど高額になるので注意です。なので、支給された通勤交通費には手を出さないで貯金しておいた方がいいです。退職するときにも同じ理由で、返納金が発生します。
②欠勤分の給与
体調不良による休職は突然です。なので月半ばで休職するケースが多いです。
で、会社からあらかじめ今月分の給与を受け取っていた場合、働けなくなった日分の給与を返納しなければなりません。会社から休職者への給与は0円になります。
基本給をベースに毎月の出費額の予定を立てて生活している時に、突如休職することになったら一気に狂います。普段から貯金が大切ってことですね・・・。傷病手当金を請求できても、額は給与より減りますし振り込まれるまでに時間かかります。
メンヘラが注意しなければならないこと:金銭管理力の低下
心の病で休職をする場合、ここが一番注意しなければならないポイントです。
休職するほどメンタルが参っていようが、会社はお構いなしにいろんな書類の提出を求めたり、こうやってお金振り込んでと送り付けてきたり(言い方悪いですが)してきます。
精神を病むと理解力や判断力が落ちますし、イレギュラーな事態に対応するのが難しくなりますし、精神の治療という未知の領域で生きていかなければならないのでとにかく大変。僕も当時はわけわからないままとりあえず、理由はよくわからないが振り込んで、高いのか安いのかよくわからないまま出せと言われた診断書の費用を払い、自立支援制度を知らないまま高額な精神安定剤の処方を受け、どんどん金銭的にもキツくなってきてしんどかったです。
元気なうちに、頭の片隅にいろいろ知識を入れておきましょう。
生活に困ったら親でも公的機関でもSNSでもいいから頼ろう
病んでも”健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する”ので生きる権利があります。自分が受けられる公的サービスを利用していきましょう。休職することになったらまず「傷病手当金」「自立支援制度」の手続きからやっていきましょう。
傷病手当金の請求は、病院も会社も慣れたもんなので、言われるがままにやっても割と大丈夫です。自立支援制度も、役所で受付された書類の控えですぐ利用できました。思っていたよりも簡単に手続き出来ましたし、薬代が圧倒的に楽になりました。
自己管理がうまくいかなくなったら、信頼できる人に管理をお願いするのも有効です。
ですが、病むと「誰にも頼りたくないし話したくない」状態になるときもあります。親にも会社にも友人にも相談できずに苦しくなっていく。それでも発信することは大切です。Twitterとかできそうならば、適当にアカウントを作って、辛いことをひたすら呟いていくことだけでも発信になります。そこで「こういう制度がありますよ」とか「自分はこうしましたよ」とか教えてくれる人が現れる可能性もあるわけです。
突然はメンヘラに大ダメージを与えていきます。あらかじめ予測できる突然には備えていきましょう・・・!